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2017年9月23日 00:00
ランドセルホストのブログ
何か背負ってる男ってどうですか?
EROS
永井 豪三世
  • 脱法ホストが出来るまで44
    2017年9月23日 00:00
    六本木の何が良かったって聞かれると、間違いなく綺麗な姉ちゃんがそこらへんで潰れていること。

     

    トイレで潰れているねえちゃんのおパンツを何回上げてあげたか分からない。

     

    もちろん、手は出さないよ。

    下の毛チェックをしながらおパンツを上げていくの。

     

    見すぎたせいで、下の毛見ただけで「この子遊んでるな。」
    とか分かるようになってきたもんね。

     

    途中から陰毛恐怖症になっちゃってね、それから当分エッチする相手の下の毛は全部剃るようになったよ。

     

    そのせいでうちの排水溝は陰毛でつまっちゃってね、あの頃にパーマエクステ屋さんとかやってたらかなり儲かったと思うよ。

     

    そうそう、綺麗なねえちゃんが潰れてるのは良かったんだけど、もう一つめっちゃいいことがあった。

     

    それがチップ。

     

    色々な会社の社長さんが来るから、気前のいい人はこっちの頑張りの分チップをくれるんだ。

     

    その頑張りって言うのが、脱いだり、踊ったり、飲んだり・・・

     

    俺は基本オールラウンドプレイヤーだからね。

     

    なんでも出来たんだけど、一番チップ貰ったのは飲んだ時だよね。

     

    まず、10タンにブランデーをストレートでなみなみ注がれるの。

     

    1杯飲んだら1万円。

     

    そりゃ飲むよね。

     

    周りも飲めみたいな空気出してるしさ。

     

    2杯目は2万円。

     

    ぶっちゃけしんどい。

     

    飲んでる最中に何回も戻しそうになるけど、なんとか流し込むんだよ。

     

    次、気付いたらまた注がれているの。

     

    もう記憶ぶっ飛ぶ5秒前くらいだから体がきょっひーしてるのね。

     

    でも目の前にはさらに諭吉が4枚。

     

    それ見たらもう勝手に、のっむーってスイッチが入っちゃうんだよね。

     

    んで、3杯目飲みましたら、もうアナザースイッチが入っちゃうんです。

     

    もうここからは記憶ないけれど、記憶の合間合間を紡ぎ合わせて、記憶を取り戻したところから憶測すると、

     

    ウィスキーのストレートを5杯飲んだと思われる。

     

    んで、酔っ払って「もう帰る」って駄々こねたと思うんだよね。

     

    そしたら高木がガチギレ。

    「罰金取るぞー!」
    だって。

    「いくら?」って聞き返したら

    「一万!!」だって。
    フツーに払って帰っちゃうよね。

    んでお店に罰金分の1万円をニコニコ現金払いで払って、タクシーで5千円払って帰ってきたと。

     

    だから手元には29万5千円があったんだよね。

     

    えっ多すぎるって?

     

    だって、4杯目は3杯目のまた×2貰って8諭吉。

     

    んで5杯目はまた×2で16諭吉也。

     

    総額31諭吉な~り~。

     

    ボロいっしょ?

     

    まあこんなにチップを貰ったのはこの一回限りだけどね。
  • 脱法ホストが出来るまで43
    2017年9月22日 00:00

    久しぶりに携帯を見てみるとシャインの従業員とお客さんからの着信でいっぱいになっていた。
    誰から連絡を返せばいいのか分からなかったから、お客さんを連れてとりあえずシャインに向かった。

     

    シャインに着くと、表に

     

    「ただいま改装中につき六本木支店で営業中」

     

    の張り紙が。

     

    その時直感で気付いた。

     

    お店にもガサ入って営停をくらったんだ。と。

     

    だとしたら損害はでかい。

     

    営停分の損害費用を請求されてもしょうがない。

     

    そんな中相沢から電話があった。

     

    「俺さーん、ずっと電話繋がらなかったけど大丈夫なんすか?」

     

    「ごめん、警察のお世話になってたよ。」

     

    「やっぱ入ってたんすか。今六本木で営業してるんですけど、皆俺さんのこと心配してましたよ。」

     

    「まじかー。誠士郎さんとかなんか言ってなかった?」

     

    「誠士郎さんは俺さんに限っては飛ぶことはないから連絡くるまで待ってるって言ってましたよ。」

     

    なんだか嬉しかった。俺にとって誠士郎は雲の上のような存在。

     

    そんな人に信頼してもらえていることが何より幸せだった。

     

    お客さんを連れて相沢から聞いた住所に向かうと「リベンジ」と書いてあるお店が。

     

    リベンジの前まで着くと太郎が出てきて

     

    「なんだお前」

     

    と一言。

     

    太郎にそのまま案内され店内に入ると店長が険しい顔で近付いてきた。

     

    「おい俺くん、少し話があるからこっち来い。」

     

    内心ヒヤヒヤしながらお店の奥に行くと、

     

    「なんで連絡着かなかった?」

     

    「すいません。パクられてました。」

     

    「知ってるよ。うちにもガサ入ったよ。」

     

    「春菜の件だろ?」

     

    「はい。」

     

    「警察は今どんな動きしてるか分かるか?」

     

    「いや、分かりません。」

     

    「まあいいか。今シャイン営停くらってるからこっちで営業だから毎日来いよ。」

     

    「はい。分かりました。」

     

    「んじゃ、自分のお客さんのとこ戻れ。」

     

    おおごとだけど、思ったよりおおごとにならなくて良かった。

     

    なによりシャインの寛大な処遇に感謝感謝。

     

    それにしてもなんでリベンジなんだろう。

     

    「すいません。なんでリベンジなんですか?」

     

    「社長はこの場所で歌舞伎町での借りをリベンジするらしいんだ。」

     

    誰に?

     

    はてなマークが頭の中いっぱいになりながら席に戻った。

     

    席に戻ると皆、六本木で仕事するのが楽しそうでイキイキしていた。

     

    少し心が救われた瞬間だった。

     

    しかし、新宿から六本木に流れてきたことに元々六本木で商売していた人間達は面白くなかった。
    リベンジは同業からの通報などで週に3、4のペースでガサが入っていたらしい。

     

    1時~日の出までの時間帯は入り口のカギは常に締められてお店のBGMも消され、警察が来たらお客さんは裏口から逃げるという荒業をこなしながら営業していた。

     

    そのドキドキ感が女の子にはたまらないのかリベンジは混んでいた。

     

    その日も運悪く通報をされたらしく、お客さん達は流れるように裏口から去って行った。

     

    俺もどさくさに紛れその日はお客さんと共に裏口からお店を去ってクラブで昼まで踊り明かした。

     

     

  • 脱法ホストが出来るまで42
    2017年9月21日 00:00
    裁判所の待合室の椅子は気の椅子で座り心地最悪。

     

    しかもぎゅうぎゅう詰めで見ず知らずの犯罪者たちと和気あいあい状態。
    そこで8時間も座らせられて、皆で仲良くバス(護送車)でお帰り。

     

    ケツが痺れながら帰ってくるとラッキーにも房が移動となった。

     

    これで過酷だった中国語生活ともおさらばだ。

     

    移動した先の房は同い年の桃太郎(岡山出身)君との2人部屋だった。

     

    桃太郎は岡山の金持ちの息子らしく、父親譲りのベンツのSクラスに乗って(マリフ◯ナを100グラム積んで)上京した際に確保されたようだ。

     

    桃太郎は男前で長身だが、めっちゃ馬鹿。

     

    道楽息子丸出し。

     

    だけどめちゃくちゃいい奴ですぐに意気投合。

     

    桃太郎と同じ部屋になってから毎日が楽しくて、檻の中に入っている時間を忘れていた。

     

    お互いにシャバに出たら一緒にクラブで遊ぼうと約束したのだが、マリ◯ァナ100グラム所持だとしたら営利で起訴される可能性の方がでかい。

     

    そしたら長い。

     

    だけど桃太郎には根拠のない自信があった。

     

    「俺、学生だから20日で出れる。」
    と。

     

    やっぱり馬鹿だ。

     

    そんな中、渋谷を縄張りとしてるギャングのぶーやんが同じ房に入ってきた。

     

    ぶーやんの訴状は、殺人未遂だった。

     

    ぶーやんの彼女をレ◯プした男を半殺しにして捕まったらしい。

     

    男なら分からなくない。その行動。

     

    しかし、ぶーやんは無罪を主張し続けているらしい。

     

    裁判は長くなる様子だ。

     

    そんな中、俺に出所の兆しが見えてきた。

     

    5回目の裁判で訴状を全面的に認め、出所が確定したのだった。

     

    護送車で代々木署まで送られ、身支度を終え太郎とぶーやんにまたどこかで会おうと約束し両親のお迎えで帰路に着いた。

     

    帰りの道中、両親にもう迷惑はかけないと誓い、しばらくの間自宅謹慎となった。

     

    その後の話になるが、1カ月後に元気に渋谷で遊んでいる太郎と遭遇し、3カ月後に新宿で一人で20人位と喧嘩してるぶーやんを見かけたときは東京の狭さを感じた。

     

  • 脱法ホストが出来るまで41
    2017年9月20日 00:00

    ある日いつも通り外泊していると、親から電話がかかってきた。

     

    帰り道に折り返すと、逮捕状をもって警察が家に来たという。

     

    心当たりは・・・・・・・・ある。

     

    ありすぎてどれかわからない。

     

    最近なら愛用チャリを目の前でパクろうとしたインド人に後ろから回し蹴りをしたことかそれとも売掛飛んだお客さんをぶん殴ったことか、渋谷のカジノに行ったことか。さまざまなことが脳裏に浮かび上がる。

     

    でもどれを考えても、オレ悪くない。と思った俺はすぐに帰って状況を確認した。

     

    しかし、逃亡の恐れもあるからと警察は罪状を親には説明していなかった。

     

    そして普通に数日過ごしていると、朝の8時くらいだったろうか

     

    目が覚めると、警察が5人ほど俺のベッドを取り囲んでいた。

     

    そして逮捕状を見せた。

     

    罪状は身分証偽造と未成年の風俗斡旋と未成年にお酒を飲ませたことだった。

     

    そしてそのまま新宿警察署まで連れて行かれ事情聴取となるが内容を全面否認したため6時間にわたる取り調べが行われたのだった。

     

    取り調べをしているうちにどの女の子の何の件か次第に分かってきた。

     

    当時未成年だった春菜だ。

     

    春菜が別件で逮捕され、どこにお金を流していたのかを謳ったのだ。

     

    どの件か分かったのだが否認したため新宿警察署で拘留となるはずだったが、あいにく満室ということで代々木警察署まで連れて行かれることになった。

     

    代々木警察署は都内でも1,2を争う古さで冷暖房器具はもちろん備わっていなく、めちゃくちゃ寒かった。

     

    だけど、頭の中はSHINEのことでいっぱいだった。

     

    未成年に飲酒させた罪で俺の所に来ているということは、SHINEにも行ってるはず。

     

    春菜がSHINEのことを話さない義理もない。

     

    何より、営業が停止するのを恐れた。

     

    仲間たちに迷惑がかかるからだ。

     

    俺はまだ10代で実家から仕事に行っているのだから少しの期間仕事がなくても十分に暮らしていける。

     

    しかし、歌舞伎町で働いている人は大抵地方から荷物一つで出てきている人ばかりだ。

     

    営業停止にでもなったら死活問題だ。

     

    一か月無給だったら中村くんになりかねない。

     

    色々SHINEに状況を説明したいが檻の中で外の世界との交流は遮断されている。

     

    それより出ることを考えよう。

     

    そうして1日目を終えた。

     

    2日目、一人きりだった6畳の部屋に一気に3人入ってきた。

     

    しかも、全員日本語が全く通じない中国人。

     

    この中国人達も新宿署からたらいまわしにあったようだ。

     

    もともと仲間だったのか、3人はずっと話してる。もちろん中国語で。

     

    次の日もまたその次の日も、日本の留置所なのにこの房で話されている言葉は中国語のみ。

     

    たまにちょっかいを出してくるが、中国語なのが尚更むかつく。

     

    三日目、俺はとうとう行動に出た。

     

    看守を呼ぶふりをして鉄格子に手を掛け

     

    「3P、3P」
    と声を出した。

     

    そして看守がこっちに気付くと

     

    「あっちょっと本の交換。」

     

    といい、その行動を繰り返した。

     

    すると、日本語を全く知らない中国人達は用があるごとに

     

    「3P3P」

     

    叫んでた。

     

    その光景は滑稽で中国人達が看守を呼ぶたびに周りの房では失笑が起こった。

     

    そして本の交換をするときにこっそりと看守に

     

    「あの中国人達ゲイだから房を移してくれと告げる。」

     

    看守の反応はいまいちだったがなんとか日本人の房に移りたい俺は工作を試みる。

     

    そして四日目、逮捕されてから初めての裁判で霞が関まで護送車で移動させられた。

     

    カーテンの切れ間から久々の外の景色を見たら、そこには普通に生活を送っている人達が見えた。

     

    ふつーに過ごしているその人達をみてすごく羨ましかった。

     

    ついこの前までそこで生活していたはずだったのに、ものすごく遠い世界のように感じた。

     

    早く裁判を終わらせて普通の生活を手に入れなければ。

     

    そう切実に思った。

     

  • 脱法ホストが出来るまで40
    2017年9月19日 00:00
    少年時代から親父っ子だった俺は、厳格な父親に気に入られようと父親とキャッチボールをするため野球をやったり、勧められることがあれば率先して行動してた。

     

    ホストは駄目だと小さい頃に言ってた父親も、俺が勝手にホストを選んだのを知っても文句を言わず、俺の人間性を尊重してくれた。

     

    ある日のこと、「一緒に飲みに行こうよ」と俺から誘って母さんと三人で新宿5丁目にあるニューハーフパブに行ったときのこと、父親にとって久々の酒が父子初めての酒だった。

     

    病で仕事もしてなくてお金がないのに父親は奢ってくれ、江戸っ子らしさを見せてくれた。

     

    そんな父親に医師から、余命半年の宣言をされた。

     

    それからというもの父親の病状はみるみる悪化していき、抗がん剤を投与されるようになっていった。

     

    それは俺にとってとてもショックな出来事で精神的にも弱らせていった。

     

    そして父親の余命をそばで長い時間過ごしたいと考えたあなたに教えませんはSHINEのメンバーにそのことを打ち明け、出勤の日数を減らしてもらうことを直談判した。

     

    数日後、社長から直接電話がかかってきて食事をすることとなった。

     

    「俺くん、お前大変だな。俺のお客さんも若いのに今癌に侵されてて大変らしいぞ。」

     

    「そうなんですか。」

     

    「出勤減らしてほしいって言ったそうじゃないか。」

     

    「はい。」

     

    「減らしても俺は構わないと思うんだけどな。でもお前にはスター性がある。今調子もいいしここで頑張らないのはもったいないぞ。俺が責任もって売れさせるからもう少しフルで頑張ってみないか?」

     

    家族のように接してくれる従業員達、それにお金が必要だった俺に迷いはなくなった。

     

    父親のために出来ることといったらそばにいることより入院費や生活費を捻出していくととだった。

     

    「実家で毎日顔を合わせることも出来ますし、少し頑張らせてもらいます。」

     

    こうして常勤することとなったがその数日後、急きょ社長の命令でSHINEの従業員全員で折り紙をすることとなった。

     

    社長のお客さんが末期の癌だということで皆で千羽鶴を作ったのだ。

     

    自分の親が末期の癌だというのに会ったこともない人にの為に千羽鶴を作る意味がわからなかった俺は毎日出勤しては義務として1羽織って、あとは鶴を織らなかった。

     

    しかし、誠士郎含め幹部を筆頭に皆真剣に織っている。

     

    「俺くん、お前ももっと織れ」と先輩ホストから檄が飛ぶ。

     

    しかしなかなかやる気にならない。

     

    義務的には織っているが、形も汚いし、だらしない鶴ばかり織っていた。

     

    しかも、SHINEのこの普段ふざけた連中がいくら社長の命令だったとしてもそんな店に来ないお客さんのために真剣に鶴を織っていたことが信じられなかった。

     

    来る日も来る日も鶴ばかり織っていて、仕事中客席でも鶴を織っていたくらいだった。

     

    そんな日が一カ月くらい経った頃だろう。

     

    ようやく千羽鶴が完成された。

     

    その日の営業後、その千羽鶴を持って社長のお客さんの病院に行くこととなった。

     

    従業員総出でだった。

     

    お店を出て向かうと、そこは俺の父親もいる都内の大病院だった。

     

    病院に入って受付の所で誠士郎が病室の番号を聞く。

     

    そして社長のお客さんのいる病室へ向かって行った。

     

    すると偶然にも俺の父親と同じ階にあった。

     

    そして歩いて行くとそこは俺の父親のいる病室だった。

     

    そしてその前で「俺らホストでこんなナリだからよ、お父さんに迷惑かかるかも知れないからこれ置いて帰るよ。」

     

    それを聞いて俺は涙が止まらなかった。

     

    そして皆一生懸命鶴を織っていたのに自分だけ勝手な理由で鶴を織らなかったことを後悔した。

     

    そして

     

    「こんな素晴らしい人達を父に会わせたいです。お願いだから、少しでいいんで会って下さい。今父親に話してきます。」
    と言うと、父親のいる病室に入った。すると母親も

     

    「親父、今体調は大丈夫?」

     

    「同僚の人達がこれ、親父のために作ってくれたんだ」

     

    そう言うと千羽鶴を手渡した。

     

    「こんなものまで作ってきてもらって。お前は職場で愛されてるんだな。」

     

    「今目の前まで来てるから少し会えないか?」

     

    「構わないよ。俺からも是非挨拶させてくれ。」

     

    そう言われると、SHINEの従業員達を通した。

     

    その風貌に少し俺の両親たちは驚いた様子だった。

     

    「どうも、俺くんの同僚のものです。」


    「どうも俺くんの両親です。いつも息子がお世話になってます。」

     

    「いえいえ、助けられてるのはこちらです。それでは僕たちはここで。」

     

    「はい。どうもありがとうございます。」

     

    そう言うとSHINEの従業員達は帰って行った。

     

    親子水入らずとなり、父親は千羽鶴を一つ一つ手にとって眺めていた。

     

    そして言った。

     

    「ホストってならず者の集まりかと思っていたが、あの人たち見るといい人もいるんだな。」

     

    「普通の仕事の人がどうか知らないけど、あの人たち、いい人だよ。」

     

    「そうか。何よりお前が大切にされてるようでよかった。」

     

    その時もらった千羽鶴は両親とお見舞いに来る人にとって、ホストという人種の人間のイメージを大幅に変えることとなった。

     

    そして父親が亡くなるまでその千羽鶴は大切に病室に飾られていた。

     

  • 脱法ホストが出来るまで39
    2017年9月18日 00:00

    ズナックルに毎号出るようになってから海や街でよく声をかけられるようになっていった。

    逆ナンとかもあったりした。
    そんなおいしい最中、「イケメンジャー」という企画が持ち上がった。

     

    総勢100名を超える男子の中からファン投票で採決され、そのイエローにあなたには教えませんは抜擢された。

     

    イケメンジャーの撮影は企画もので、ガチナンパ対決や女装対決、SM対決なんていうのもあった。


    その中でも衝撃的だったのがゲテモノ対決だった。

     

    ワニの手やカエルやトカゲなんていうのもいた。

     

    煮たり焼いたりして食すのだ。

     

    勝利の基準はわからないが大敗を喫したのだけは記憶にある。

     

    そのイケメンジャーのブルーが急きょ姿を消した(以後音信不通)ことから、新しいメンバーを募集した。

     

    そしてあなたには教えませんの推薦、チーフがパープルに大抜擢されたのだった。

     

    チーフは外見のインパクトを武器にコアなファンを味方につけていた。

     

    パープルはその資質を活かし、SM対決の時には悲願の初優勝を果たしたのだった。
  • 脱法ホストが出来るまで38
    2017年9月17日 00:00

    東京に戻ると俺にはやらなければならないことがあった。

     

    自動車の教習所通いだ。

     

    歌舞伎町でホストをしながら二子玉川の教習所まで通うにはよほどの根気と体力が必要であった。

    しかも毎回酔っ払いながらの教習だ。

     

    実技を受ける時も毎回飲酒で30キロで走らなきゃいけない道も気がつくと時速60キロを超えていることなんてしばしばだった。

     

    学科もアルコールのせいで全く身に入ってこない。

     

    おかげで学科の試験は20回以上、仮免の試験は6回も落ちた。

     

    仮免を取得するまで10カ月の歳月をかけ、期限が切れてしまい再入校せざるおえなくなってしまった。

     

    再入校してもシラフで授業を受けることもなく期限いっぱいでようやく免許を取れたのだった。

    おかげで飲酒の方が運転がうまくなってしまった。

     

  • この記事は表示できません
    2017年9月16日 00:00

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  • 脱法ホストが出来るまで36
    2017年9月15日 00:00

    飛行機に乗るときには厳重な荷物検査がつきものだ。

     

    しかし今回の旅行は国内線。

     

    簡易な荷物検査だった。

     

    そして金属探査機に通るとき、ベルトやライターを所持しているだけでブザーはなってしまう。

     

    ブザーがなったら、どの箇所に問題があるのか手持ちの金属探査機で入念に検査をする。

     

    この日はたまたま運悪く(相手側からすると)若くて可愛い女の子が検査役だった。

     

    その状況をSHINEのメンバーが見過ごすはずがなく、とっさにみんなして

    パンツの中に金属類を仕込んだ。

     

    もちろんブザーは鳴り、手持ちの検査機で入念に上から下、下から上へ検査していく。

     

    毎回かならず股間のところでブザーは鳴り響く。

     

    しらじらしくも

     

    「なんでだろうなー?」
    とか
    「なにも入ってないと思うのになー。」

    とか言っちゃたりしてる。

     

    中には

     

    「えっこれ、金玉探知機なの?」

    とかふざけたやつまでいる。

     

    結局SHINEのメンバー15人のうちあなたには教えません含む5人程検査員にお世話になり若手の女の子に辱めを受けさせたのだった。

     

    勝手な判断だけど、女の子もまんざらではない様子であった。

     

    そんなこんなでSHINEメンバーを乗せた飛行機は無事?那覇空港に向かってフライトしていったのだった。

     

    2時間半程して那覇に到着すると、ここは日本じゃないと思わせるほどの湿度もなくカラッとした温暖な気候で、まだ何もしていないのにSHINEのメンバー達のテンションは最高潮に上がってしまった。

     

    そんな最高潮のやつらの前に不運にも遭遇してしまった男がいる。

     

    映画監督I監督だ。

     

    那覇空港を出たところで若い女性と二人きりだった。

     

    警備は手薄だ。

     

    こんなおいしいところを見逃すわけもなく、あなたには教えませんと内勤のナックンはI監督の目の前まで行き

     

    「あたいの演技をみてっ!!」

     

    と叫んで、I監督の映画の1シーンを披露して見せた。

     

    いくら披露して見せても見向きもしない巨匠、I監督。

     

    努力が報われたのか巨匠Iの重い口がようやく開く。

     

    「どうでもいいねんけど、他でやって。」

     

    さすがにこれ以上は侮辱行為に至ると思い、その場は笑顔で退散した。

     

    まさかこのI監督と5年後再会するとは、そのとき知る由もなかった。

     

  • 脱法ホストが出来るまで35
    2017年9月14日 00:00

    入店してから4カ月、急きょ社員旅行に行くという話が出てきた。

     

    本来なら6カ月積み立てを払わなければ行けなかったのだが、普段の勤務態度が功を奏して特例で俺は行けることになった。

     

    高校を卒業して以来の集団旅行に俺は胸を躍らせた。

    しかも今回は同じ種類の人間同士のみだ。

     

    このメンバーでどんな激しい旅行になるのか考えるだけでも楽しかった。

     

    通常大人数で行く場合はバスを借りて、それで空港まで行くのが形式だ。

     

    しかしSHINEは違う。

     

    羽田空港待ち合わせだった。

     

    昼の便で那覇行きの飛行機に乗るから、俺の住んでいる所からだと朝には出発しなければ間に合わない計算だった。

     

    事前に先輩ホストに旅行に何を持っていけばいいのか確認した。

     


    そしたら、「愛と勇気だけだ」という答えが返ってきた。

     


    それを聞いて安心して、俺は下着とTシャツのみを紙袋一枚に詰めて旅行に挑んだ。

     

    こんなに荷物少ないの俺だけだろうと思い、羽田に着くとすでにSHINEの従業員が何人かその場にいた。

     

    皆の荷物を見てみると、紙袋やポーチなどでトランクで来ている人間を誰一人みかけない。

     

    「トランクとかでこないんですか?」と聞くと

     

    「お前、思い出詰めちゃうつもりかよ!」

    と一刀両断。

     

    やはり、この人達との思い出は楽しくなるに違いない。

     

    そう確信した瞬間だった。

    ようやく時間もつまってきて残るは社長のみとなった。

     

    少し離れた所からイノキのテーマソングが流れてきた。

     

    少し気になってそっちの方を見ると、ラジカセを片手にした白いガウンを羽織った大男が見える。

     

    徐々にこっちの方に向かってくる。付け顎までしている入念さだ。

     

    その時羽田空港にいた全員が注目したその男は、紛れもないSHINEの社長だった。

     

    「なんだお前ら、これぐらいして来ないのか?」

     

    これが最高で最悪な旅行の幕開けの合図だった。

     

     



  • 脱法ホストが出来るまで34
    2017年9月13日 00:00
    ホストクラブやキャバクラ、風俗やスカウト・・・

     

    数えたらきりがないグレーやダークな業種に不良が関わっている。

     

    もちろん、SHINEも例外じゃなく。

     

    ただ、そういう人たちがお店に顔を出すことは通常緊急時以外なく、緊急時にも長居はするものではないのである。

     

    しかし、SHINEは違っていた。

     

    営業時間後とかに普通に飲みにくるし、お薬をさばきに来たりしていた。

     

    おかげでSHINEにはヤクに手を出している従業員が少なくなかった。

     

    その人達を初めてお目にかかったのは、俺が入店から1カ月も経っていないときのこと。

     

    お店の営業時間が終わり、片づけが終わって皆帰ろうとしていた時のことだ。

     

    窓口(連絡の取れる人)となる安西という人間は、齢40歳くらいでどっからどう見てもその筋の人間だった。

    歌舞伎町で飲食店を数件経営していてどの店もその味は評判が良かった。

     

    その日テーブルも下げた状態だったが、その御一行が来店したおかげで一から卓を作り、帰ろうとしていた従業員も残って接客にあたった。

     

    すでに安西達は出来あがっており、げんき、元気、ゲンキ。

     

    可愛い女の子を一人連れていて、その女の子に全裸になるよう要求していた。

     

    嫌がっている女の子を見て、SHINEの従業員が止めに入った。

     

    すると

     

    「んじゃ、お前らが脱げ」

     

    と難題をけしかけてきたのだった。

     

    仕方なく、従業員みんな全裸になると安西は満足した様子でそのまま接客に当たらせた。

     

    少しでも股隠したり、を恥ずかしい素振りを見せるとストレートで作られた焼酎を飲まされる。

     

    だからホスト達は全裸で堂々としなければならない。

     

    そのまま2時間程飲んでいると、安西の経営しているお好み焼き屋に行く流れになった。

     

    もちろん、接客しているホストもだ。

     

    ようやく着衣し6人ほどで安西の店に行くと、安西の店も閉まっていた。

     

    しかし、お店のカギを持っている安西はいともたやすく開店させた。

     

    すぐにお店に鍵をかけ、「さあ、パーティーだ。」と安西は意気揚々。

     

    安西スペシャルなる特製お好み焼きを作ってもらい食す直前

     

    「この中で一人だけラッキーなやつがいるからな。」

     

    と安西から忠告。

     

    後に知ることとなるのだが

     

    安西スペシャルとは、安西の好物の薬物(違法)をお好み焼きの中に投入するロシアンお好み焼きだった。

     

    その日初めて行った俺は内容も知らないまま参加したのだが、運よくハズれた。

     

    逆に運悪く(良く)当たったのは、主催者の安西だった。

     

    「やだなー。当たり俺かよー。」とか言いながら、満点の笑顔で食している。

     

    あれほど喜んでお好み焼きを食べている人間は未だかつてみたことがない。

     

    安西の店「あんちゃん」は区役所通りに面した場所にあり、その味も定評があり、良く客も入っていて評判は上々だった。

     

    もちろん、普段の営業では安西スペシャルはなく正統派のお好み焼き屋である。

     

    安ちゃんをSHINEの従業員はアフターなどでよく使っていた。

     

    そんなある日の出来事だった。

     

    出勤すると相沢が少し元気ない。

     

    どうしたのかと尋ねると、昨日の営業の終わった後に安ちゃんに行ったらしく、その場で辰巳という先輩ホストと乱闘騒ぎを起こして安ちゃんの一部を破壊したのだった。

     

    その場にたまたま安西はいなくて、料金だけ支払いかえってきたのだが、いくら行きつけで顔見知りでも安ちゃんは不良のお店。

     

    ただですむはずがない。

     

    案の定、その日の営業中に安西は若衆を何人か連れてSHINEに乗り込んできた。

     

    そのことを事前に察知していた辰巳は入り口付近で安西に深々と謝る。

     

    その瞬間に安西のひざ蹴りが辰巳の顔面にさく裂した。

     

    鼻血ぶーだ。

     

    安西達はお店の奥の席に座り、相沢を呼ぶよう指図する。

     

    前日問題を起こした相沢と辰巳が安西に土下座をして謝る。

     

    ことの経緯を説明し、改め謝ると相沢だけ安西達の間に座るよう告げられた。

     

    相沢が座ると、両サイドからボディーや顔面にパンチの嵐。

     

    見る見るうちに相沢の顔は腫れあがっていくが安西達は容赦なしだ。

     

    30分ほどお説教を受けながら殴られ続けると、安ちゃんの弁償額が定められ、お店からバンスという形で回収すると安西達は帰って行った。

     

    後日、SHINEでは緊急ミーティングが行われ、社長や幹部たちから再三相沢は叱られた。

     

    そして奇妙なことに、相沢が安西達に執拗にスカウトされていたのだった。

     

    それに対し相沢は丁重にお断りしていた。

     

  • 脱法ホストが出来るまで33
    2017年9月12日 00:00

    先輩ホストにスーツやシャツなどをもらったり中村くんは可愛がられたがお酒がめっちゃ弱いのもあり、中村くんがよくサボる姿が目撃された。

     

    それが先輩達に逆鱗に触れ、しばしば中村くんが小突かれることがあった。

     


    中村くんに生気が感じられなくなったのもその頃だろう。

     

    彼から見た俺の守護霊もいつの間にか子猫ちゃんからヤクザに変わっていた。

     

    次第に中村の居場所は店にはなくなり、彼の存在すら忘れ去られていた。

     

    そんなある日のこと、中村が無断欠席をしたのだった。

     

    みんな飛んだと一瞬で思ったが、お店にとって大して必要じゃなさそうな人材だったのでそのまま放置した。

     

    もちろん、浮浪者の中村くんは携帯電話を持っている筈もなく、連絡の手段は途絶えていた。

     

    しかし、みんなアソコに行けば中村くんに会えるだろうとおおよその予想はしていたのだった。

     

    中村くんを見なくなって三日ほど経った頃だろうか。

     

    従業員何人かでアソコに向かったのだった。

     

    広場に辿り着くと、6人くらいの浮浪者が寝そべっている姿が見えたのだった。

     

    その中に中村くんがいると確信をもった俺は、寝顔チェックに入った。

     

    見事予感的中、中村くんは周りの人から温められるように寝ていたのだった。

     

    中村くんの肩をたたき、声をかける。

     

    一瞬目覚め、こっちをチラ見した後中村くんはまた寝に入った。

     

    そのまま彼は居留守を使おうと決めていたのだ。

     

    その後何度揺さぶっても目を覚まさない。

     

    その毅然とした態度がこちら側を苛立たせ、さらに激しく揺さぶっていると仲間の浮浪者達が中村くんに覆いかぶさるようにかばい

     

    「この子を許して下さい。」

     

    と懇願してきたのだった。

     

    自分の危険は省みず家族を守るようなその行動は

     

    俺が初めて中村くんのことをうらやましいと思った瞬間だった。

     

    劇的な家族愛を目の前で見せつけられたSHINEの一向は、そのまま中村くんを見過ごした。

     

    それ以来SHINEでは中村くんを見ていないが、3年後に奇跡の再会を果たすことになる。

     

    あの広場で、ものすごくファットでアウトな女子を連れて、ギターを片手に歌っていたのだ。

     

    その光景を見つけた俺は、中村くんの所に駆け付けた。

     

    「中村くん、元気だった~??」

     

    えっ、誰?みたいな顔で俺を覗いて

     

    「うん、元気だよ。・・・」

     

    「まあ、応援してるから頑張ってよ。」

     

    そう言い残して、SHINEの同僚に送るための写メを撮って立ち去った瞬間

     

    中村くんの横にいたファッタウトな女子が

     

    「あの人誰??」

     

    ということを言っているのが聞こえた。

     

    それに対しての中村くんの一言だった。

     



    「あれ、俺のファン」

    黙ってはいられなかった。

     

    見過ごすわけにはいかなかった。

     

    そしてコンマ何秒の世界だった。 
    中村のボディーに飛び蹴りが届くまで。

  • 脱法ホストが出来るまで32
    2017年9月11日 00:00

    SHINEに社長指名の常連客であるアツオというゲイの客がいた。

     

    おねぇ系とかではなく、マッチョ系ゲイだ。

     

    これ系のゲイはたちが悪い。

     

    ある時は女心で攻めてきて、いざとなったら力でねじ伏せるという、いいとこ取りのタイプ。

     

    俺が初対面の時には顔中を舐め回し、散々お口がお上手とアピールしてきた。

     

    そのアツオは趣味の延長線上でホモビデオの制作会社をもっていた。

     

    ある日、いきなり西村から電話が鳴り、出てみるとホモビデオのスカウトをするからお前も来いという電話だった。

     

    集合場所の新宿駅に行ってみるとクリスを含め、最高年齢20歳にならない若い男の子達が20人ほど集まっており、それぞれみんなが西村によってかき集められた人たちだった。

     

    集まってからしばらく素人のノンケをキャッチするよう説明をうけると、早速新宿駅の東口で2,3人ずつに分散してキャッチを始めた。

     

    最初は真面目に男をキャッチするが、所詮まだ仕事という実感のない烏合の衆。

     

    徐々に女の子をナンパしたり、女子高生をナンパするようになる。

     

    すると、もともとそこを縄張りとしてたスカウト集団に目をつけられるようにになった。

     

    一つのグループがイチャモンをつけられたのをきっかけに、乱闘騒ぎとなった。

     

    スカウト集団には、シマを持ってるヤ◯ザに毎月上納金としていくらかお金を渡している。

     

    だからいざとなったら守ってくれる存在がいる。

     

    それに対して西村の集団は、今日の今日いきなり発足した集いだった。

     

    やくざに話を通している筈もなく、バックボーンなんてものはなかったのだ。

     

    この日、結局西村のスカウト集団は東口から足を引いた。

     

    また集まり、今度は2丁目付近でキャッチするよう言われるが、そもそも2丁目にノンケなんかはめったにおらず、結局この話はとん挫した。

     

    ここまではアツオの想定内。

     

    アツオの真の狙いは他にあった。

     

    責任を取るよう西村にせがみ、西村をゲイビデオに出演させることだった。

     

    しかも、アツオは前々から西村を狙っていてどうしても西村をやっつけたかったようだ。

     

    アツオの思惑は見事的中し、「S級の素人ちゃん」というタイトルで西村を出演させた。

     

    もちろん相手はアツオがこなしたのだった。

     

    それから西村は俺の前からも色んな繋がりからも姿を消した。

     


  • 脱法ホストが出来るまで31
    2017年9月10日 00:00

    それまでのお相手は1番年上でも20代前半しかいなかったのにいきなりのランクアップ。

     

    戸惑いを隠せなかった。

     

    扉を閉めて2人きりになると早速、

     

    「お仕事帰りですか?まずは上着のほうを脱いでください。」

    と言われるままに洋服を脱いでいく。

     

    パンツ一丁になって恥ずかしくて脱ぐのをためらっている俺を見てお姉さんが吠える。

     

     

    「とっとと脱ぎなさいよ!このバイソンがー!」

     

    ・・・

     

    一瞬何が起こったか俺は分からない。

     

    まず、態度が豹変した意味が分からない。

     

    そして

     

     

    バイソン??

     

    確かに今バイソンと言われた。


    訳が分からないまま、お姉さんの勢いに流され、威勢よく

     

    「はいっ!!」

     

    とこの日一番の返事をした。

     

     

    服を脱ぎ、シャワーを浴びると

     

    お姉さんがシャワーを浴び終わるまで四つん這いで待機しているよう命令され、もうすでに奴隷の仲間入りをしている俺は言われるがまま人生初の四つん這いに挑んだ。

     

    四つん這いで待機している間色んな事が脳裏をよぎる。

     

    (どうしてお金払ってこんな思いをしているのだろう)

    (チーフと誠士郎にはちょっとついていけないな。)

    (バイソン、ちょっといい名前だな)

    とか考えていると、お姉さんが出てきた。

    出てくるなり一言、「その態勢で待ってるとかなかなかやるな。」

     

    と言われ、シリコンボールや猿ぐつわなど大人のおもちゃで散々もてあそばれると、隣の部屋から

     

    「ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴーーーーール、たった今一着でゴールイーーーン!!」

     

    ある声がお店中に鳴り響いた。

     

    どこかで聞いたことのある声、


    チーフに違いない。

     

    「あなたのツレのお友達なかなか面白いじゃない。」

     

    「あなたも殻をやぶっちゃいなさいよ。」

     

    と上級者向けの遊びを初回から挑戦をした。

     

    「ほーら、何玉入ってんだよ!バイソンがーー!」

     

    「さ、さ、さ、3玉ですか?」

     

    「2玉だよ!このやろうがー!」

     

    巣鴨、五反田界隈のマニアックなお店に通ったことのある人なら大体分かるであろう、このやりとり。

     

    一通りのプレイが終わり、外に出ると誠士郎とチーフはすでに終わって近くの喫茶店で待っていた。

     

    「どうだったよ、俺くん。」

     

    「いや、初めはちょっと戸惑いましたけど、楽しいっすね!!」

     

    「やっぱり?」

     

    「俺くんは絶対痴女系だと思ったんだよね。明日も来ようね。」

     

    そう言われ後日もまたその次の日も痴女クラブまたはM性感に先輩方に連れてこられ(自主的に行くことも多かったが)、

    気がつくと給料も全部使い果たし23日連続で風俗に行くという大金字塔を打ち立てた。

     

    この記録は歌舞伎町では未だに破られていない(予想)

  • 脱法ホストが出来るまで30
    2017年9月9日 00:00

    風俗嬢の相手をする仕事をしながら、俺は風俗の世界を全く知らなかったら、

    そんな俺にもその世界を良く知るきっかけが出来たのだ。

     

    ある日営業が終わった後に、誠士郎とチーフの佐藤とお店に残っていた時のこと、

     

    「俺君はデビューはどこかな?五反田かな?上野かな?」と唐突に話し始めた。

     

    「なんの話ですか?」と聞きなおすと

     

    「いや、まだ言えない。」とニヤつきながらもったいぶる。

     

    誠士郎とチーフは俺を会話の仲間には入れずに話し合っている。

     

     

    「やっぱり俺くんのデビューは五反田だな。」と誠士郎が勝手に話を進める。

     

    「やっぱり俺くんはGO!GO!GO反田なんでしょうか。」とチーフも盛り上がる。

     

    ちなみにチーフ(料理人)は上手に料理こそ作ってはいるが、SHINEで1番ハイテンションで危険な人物。

     

    出勤するまでに3回も職質にあったりする見た目からして危ない人間だ。

     

    初対面の時には、いきなりズボンを下ろしてケツの穴を見せてきて

     

    「なにが見えてるんだい?」
    と質問責めにしたり、俺は辱めを受けていた。

     

    だいぶ後の話になるのだが、チーフにとってその行為は初めて仲間として認めた相手への友好の行為だったのだ。

    知能指数の低い彼の動物的な親交のアピールであったのだろう。

    俺はその1件からチーフがゲイであると疑ってやまない。できれば関わらないで行くつもりだった。

     

    しかしそんなチーフとも関わらなきゃいけない日がやってきたのだ。

     

    それが今日だ。

     

    誠士郎の車に3人で乗り込んで向かった先は

     

    五反田。

     

    SMのメッカ街は、Mたちの、Mたちによる、Mたちのための街である。

     

    と一般的には思われている。

     

    しかし夜になると飲み屋街も栄え、色街もお盛んであった。

     

    誠士郎もチーフもこの街の常連な様子で、我が物顔で練り歩く。

     

    辿り着いた先は、北口の店舗型風俗店。

     

    その名も痴女クラブ、パープルヘ○ズ。

     

    2人共そこのお店には何度か足を運んだこともあり、従業員もインパクトのある2人のことを覚えている様子だった。

     

    これが俺にとって衝撃的な風俗デビューとなった。

     

    店舗に入ると中年くらいの男性従業員に奥の待機室のほうに案内されると、

    女の子の写真を提示され、どの子にするか3人でえらんだ。

     

    この痴女クラブという所は、普通の風俗とは異なる形態らしく、若くて可愛い女の子より、おばちゃんのテクニシャンの方が好まれる玄人好みの風俗だった。

     


    もちろん、通いなれてる誠士郎とチーフは1~3までのおばちゃんを取り合っている。
    イケメンによるおばちゃんの奪い合いだ。

     

    俺は風俗初心者だからオーソドックスに若くて(それでも20代後半)その中だとかわいい女の子をピックアップした。

     

    それを見たチーフが吠える。

     

    「俺くん、GO反田に来たのに弱気だな。」

     

    誠士郎が叫ぶ

     

    「あんたはこの子になさいっ!」

     

    さっきまで2人が取り合っていた1のおばちゃんだ。

     

    女の子も決まって料金を支払うと従業員の方から

     

    「まずはアンケートの方をお書きになって、番号札をお持ちになって待合室の方でお待ち下さい。」

    とアンケート用紙を渡された。

     

    その内容は

     

    ・呼ばれたい名前

     

    ・性感帯

     

    ・自由を奪われたいか

     

    ・あ○る処女か

    など、十数か所今までに見たことがないような質問がずらりと並べられていた。

     

    アンケートに戸惑っていると横でアンケートに答え終わったチーフが俺のアンケート用紙を奪い取り、勝手に書き始めた。

     

    そしてそのまま従業員に手渡した。

     

    番号札を渡され、待機室で少し待っているとあなたには教えません、の番号が呼ばれた。

     

    うす暗い店内を従業員に誘導され、奥に進んでいくと6畳くらいの狭い個室に案内された。

     

    中に入ると30代半ばくらいの女性がセクシー衣装で迎えてくれた。

     

    その女性を見たとき、俺は一瞬固まって、帰りたくなった。

     


  • 脱法ホストが出来るまで29
    2017年9月8日 00:00

    白井とのアフターは長いと24時間付き合わされることもしばしばあった。


    しょっちゅうカジノに付き合わされては、目の前で500万とか持って帰る白井を見ていた。


    ある日酔って焼肉屋で飲んでいたら、いきなりディズニーに行くぞと言って、男11人でディズニーシにタクシーで行きまた飲み会。


    もう皆グロッキーだから全く入らない、お酒。
    だから回ってくるの。


    唯一ホストの俺に


    6杯くらい飲んだときかなー

    ふつーに戻すよね。

    お酒。

    しかもトイレまで我慢できなくて、レストランの出口近くの人口の河にね

    タイミング悪く小舟が通って、下から悲鳴が聞こえたもんね。

    デ○ズニーってすごいよね。

    そっこーこんな人見たことないってぐらいのガタイマックスの人間が三人ぐらい出てきて持ち上げられてお外に連れ出されそうになったもん。


    まぁ周りの人間が庇ってくれたおかげで免れたけど、あれ以降デ○ズニーで悪さはしちゃいけないってわかったよ。


    良い子のみんなは真似しちゃダメだよ。

  • 脱法ホストが出来るまで28
    2017年9月7日 00:00
    お店が暇な時間は毎日キャッチに駆りだしていた。

     

    するとある日、どこからか銃声が聞こえてきた。
    とても乾いた音だった。
    パンッ、パンッ、パンッと3、4回近くで聞こえてくると先輩ホストに「流れ弾に当たるぞ!柱の後ろに隠れろっ!」と言われるままビルの柱の陰に隠れた。

    目の前には人が倒れていてお腹を抱えていた。

     

    その人はどうやら狙撃されたようだった。

     

    その数分も経たないうちに、区役所通りを埋め尽くすヤ◯ザ、ヤ◯ザ、ヤ◯ザ。

     

    道路まで埋め尽くすその喧嘩は激しいなんてもんじゃない。

     

    アフガン最前線。

     

    溢れかえるそのバトルに、区役所通りを走っていた車は停車せざるおえなくなった。

     

    駆け付けたパトカーはひっくり返される始末である。

     

    不思議なのは翌日の新聞にそのことについて一切触れていなかった。

     

    ドラマ以上のその場面に俺は恐怖よりもなぜかワクワクしてしまった。

     

    この街では簡単な理由で人の命が失われていく。

     

    もうすでに自分がその土俵に立たされてしまったことに気付いたのだった。
  • 脱法ホストが出来るまで27
    2017年9月6日 00:00
    相沢と同時期にもう一人入ってきた。中村くんだ。

    この中村くんは「英吉」という源氏名こそ自分で付けたものの、途中からみんな中村と呼んでいた。

    彼は施設を抜け出してギター片手に歌舞伎町に出てきたさすらいのギタリスト。

    そんな彼には住むところが無く、老人ホームレス5,6人くらいと路上生活を送っていた。

    そしてお客さんを含め誰一人として彼のことをホストだと認める人間はいない。

    しかしSHINEの従業員は幹部除けばみんないい人間ばかりだったから、そんな中村くんにスーツや食べ物などの差し入れをよく入れたりしていた。

     

    俺も仕事後の差し入れが楽しみだった。

     

    彼の住処は駒劇前広場だ。歌舞伎町に来たことない人間でも龍が如く好きなら大体イメージが沸くだろう。劇場前広場だ。

     

    彼の特技はギター以外にも守護霊を見れることだった。

     

    ちなみに俺の守護霊は三毛猫らしい。

     

    そんな彼にもホストの全盛期が来る。

     

    ホストの特集番組でゴールデンタイムに30分という特集を組まれたのだ。

     

    歌舞伎のカイザー義経の特集のあとに放送という、歌舞伎の住人みんな見てるであろう時間帯。

     

    その番組での彼の紹介はもちろん、「ホームレスホスト」だ。

     

    どの伝手でその番組に出れたか知らないが、中村くんはとにかく醜態を晒しただけの番組だった。

     

    彼は従業員の誰にもそのことを伝えてなく、たまたまその番組を見ていた従業員は皆驚き、その日は中村フィーバーナイトとなった。

     

    ちなみにその日から彼は英吉ではなく、中村くんと呼ばれるようになったのだ。

     

    後日他店のホストが彼の引き抜きにSHINEに来たのだが、店長の門前払いをくらい引き抜きには失敗したのだった。

    中村はどうやらその店に移籍したかったようだ。
  • 脱法ホストが出来るまで26
    2017年9月5日 00:00
    相沢はどこかのホストクラブとかに乗り込む時は必ず一緒についてきてくれた

    もちろん一緒に怒られた

    店長からシャンプー買ってこいって言われて『これじゃシャブ買えないっすよー!』とか言って金投げ返して、店長にぶん殴られていた

    遊びも一緒だった。

    アイバンもめちゃくちゃいた。

    相沢のことを殴った回数なんて数え切れない

    薬を辞めさせる時

    先輩の客がビニール袋に大金を持ってて、強奪しようとした時

    どっちがNo.1を取るのかで揉めた時

    浮浪者の中村くんに焼肉屋で無理矢理生肉を食べさせようとした時

    区役所通りの近くのカーネルサンダースに2時間くらい喧嘩売ってて痺れを切らした時

    ボーリングに行ったら『俺、ボール見つけて来ます』って言って丸刈りの男の子を連れて来て投げ飛ばした時

    中国マフィアの女に手を出した時

    ち◯このデカさ自慢をされた時

    の売掛回収についてきたのに、相手の家族を片っ端から殴って一円も回収出来なかった時

    だけどその何倍も笑わせてもらった

    青森から原付で上京してきたこと


    『一瞬で金持ちになる方法見つけました』って言って、路上で外人からニセモノの時計を大量購入して質屋につれてかされた時

    ヤクザの店で先輩ホストと殴り合いになって、その店壊して後日ヤクザに乗り込まれてボッコボコにしばかれてた時

    掃除があるのに出勤前にどっちが飲めるか言い合いになって出勤したと同時に二人とも潰れて店長にしばかれまくった時

    海鮮屋行って、タコライスを執拗に頼んでた時

    後輩の家に行って、散々散らかして暴れまくって、ブリーフを見つけたら『これだー』とか言い出して履いて『落ち着くわ~』とか言ってそのまま帰った時

    ビデオボックスで狂気の桜を見て、しこってた時

    靖国通りの浮浪者からエロ雑誌買って、人ごみの中しこり出して『こんなもんで抜けるかー』って言ってその浮浪者に雑誌投げ飛ばして喧嘩になってた時

    ヤクザからスカウトされて、時給聞いてた時

    『これ、俺の女っす』とか言ってすっげーブスを連れて来て目の前でイチャつき出した時

    とにかく相沢とは毎日一緒にいた



  • 脱法ホストが出来るまで25
    2017年9月4日 00:00
    俺にもやっと後輩が出来た。

     

    SHINEにも新人が入ってきたのだった。

     

    名前は相沢。下の名前はまだ考えてきてないらしく地元の青森から原付で上京してきたつわものだ。

     

    もちろん下道である。

     

    容姿はと言うと、野球部退部して1カ月半経ったくらいの中途半端な短髪にダサいピアス。目はいつも閉じてた感じ。でも、意外と遠くのもの見えてたから開いてたのかな?

     

    あと、おしゃれにも前歯が1本なかった。本人曰く、口を閉じたまんまでもタバコが吸えるから便利とのこと。

     

    相沢の初日、青森から原付で着いたばかりというのがネタになって先輩ホスト達に飲まされまくった。

     

    営業終了間際になったら姿が見えないので皆飛んだと思っていたが、2階にある健心流という割烹料理屋の前で小便と鼻血を垂らしながら寝ていた。

     

    いくら揺さぶっても起きない。スーツは血まみれだった。

     

    なんで彼が初日にそのような状況に陥ってしまったのか、いまだに謎だ。

     

  • 脱法ホストが出来るまで24
    2017年9月3日 00:00

    ちなみにクリスは売り上げ0でこの月に仕事を辞めてしまった。

     

    ほとんどのホストがこのように客も出来ないまま辞めていってしまうのだ。

     

     

    ナンバーホストというブランドが俺に自信を与え、どんなに綺麗な女の子でも有名なクラブのママでも物怖じさせなくさせたのだった。

     

    ホスト雑誌に掲載されたすぐ後にビリオン出版という若者向けファッション雑誌の編集部からお店に電話があった。

     

    電話は誠士郎と俺あてだった。

     

    内容は新刊のホストファッション誌「G-style」の出演依頼であり、まだモデルもいない状態だったから先月号のyanyanを見て目ぼしいホストに片っ端から連絡をいれたようだ。

     

    後日誠士郎と共に撮影に向かった。

     

    このG-styleは新刊で廃刊となったが、形を変えてメンズナックルという名前で後にメンズエッグの発行部数を抜くほどの雑誌になっていく。

     

    そして俺は18から23までの5年間、毎月読者モデルとしてこの雑誌にお世話になるのだった。

     

  • 脱法ホストが出来るまで23
    2017年9月2日 00:00
    ビールや焼酎を飲んだりして過ごしていくうちにラストオーダーの時間が近づいてくる。

     

    なんとか新人を上がる売り上げはつくれたが俺にはまだやり残していることがある。

     

    今月できたお客さんに必死に連絡していると高木が聞いてくる。

     

    「今日あとどれくらい売り上げるの?」

     

    「今どの位ですかね?」

     

    「今のところ20万売り上げてるから、あと20万売り上げればナンバー入れるよ。あの子いくら使えるの?」
    高木はハッパをかける。

     

    「今20万くらいなら、あと5万くらいですかね。」

     

    「俺くん、売掛って知ってるか?」

     

    「はい。知ってます。」

     

    「今月までに売り上げた金額は来月の5日までに入金すればいいんだよ。だからナンバー狙っちゃえよ。」

    売り掛けで破滅するホストは少なくない。

    悪魔のささやきだ。

    「そうなんすか。ちょっと春菜に聞いてみます。」

     

    高木にうまくそそのかされ俺は春菜に聞いてくる。

     

    「あのさー、ちょっとお願いがあるんだけどいいかな?」

     

    「いいよ。いいよ。全然気にしないで言って。」

     

    上機嫌な今の春菜は無敵だ。なにを聞いても大丈夫な気がする。

     

    「来月の5日までにあと15万ほど用意出来ないかな?」

     

    「えっあと5日しかないじゃん。」

     

    「そうなんだよね。そこをなんとかお願いしてるんだよね。」

     

    「わかった。俺くんのお願いだもん。頑張るね。」

     

    「ありがとう。春菜のおかげで多分今月ナンバー入れるよ。」

     

    「マジでー!んじゃ他のお客さんと仲良くしちゃだめだよ。」

     

    「ホスト始めてから知り合ったお客さんなんて所詮お客さんだよ。俺と春菜の関係を超えれる訳ないじゃん。」

     

    「うん、俺くんだ~い好き。」

     

    このあと他にもお客さんが来てくれて、俺は最初の月にナンバー6に入って念願のホスト雑誌「yanyan」に掲載されることになった。

     

    更に新人からいきなりナンバーということで特集まで組まれることとなり、この先行投資は功を奏した形となった。

     

  • 脱法ホストが出来るまで22
    2017年9月1日 00:00
    そこでもう1つ、あることを知ることになる。

     

    あと40万程でナンバーに入ることが出来たのだ。

     

    ナンバーに入ると雑誌に載ることが出来る。

     

    そうすることで知名度は上がり、お客さんの付きが良くなって今後に響くのだ。

     

    売り上げを確認したところで春菜に率直に聞く。

     

    「今日いくらまでなら使える?」

     

    「えー2週間しかなかったし、全然貯められなかったよ。」

     

    「具体的にいくらぐらい?」
    「えーっと、毎日の食費を1000円に抑えたでしょ。それで携帯代が2万でしょ。んで漫喫代で○○円でしょー。んで○○しちゃって少し使っちゃたでしょー。今残りが25万くらい。」

     

    「25万かー。」

     

    新しい欲が出来てしまったあなたには教えませんはなんとかあと40欲しい。

     

    でも今日が締め日だからどうにもこうにも仕方ない。

     

    とりあえず、ホストになる前から1度ご賞味したかったドンペリニョンをオーダーする。

     

    当時価格が10万弱程だった。

     

    ドンぺリを頼むとコール隊と呼ばれるシャンパン部隊が集まってその場を盛り上げてくれる。
    音楽とリズムに合わせるそのパフォーマンスが優雅でとても素晴らしく優越感を与えてくれた。

     

    横にいた春菜も初めて見るその光景に気分を良くして、すぐにお酒も回ったようだ。

     

    人生で初めての経験に快感を覚えてしまった。

     

  • 脱法ホストが出来るまで21
    2017年8月31日 00:00
    この日は同伴という形でとりあえず居酒屋に入った。

     

    そして2人でどうやってお店に入るかを作戦を練った。

     

    普段は身分証の確認をしないSHINEだとしても、さすがに春菜は若すぎる。

     

     

    初回のお客さんに対しては身分証の確認を行う場合もあるけれど、指名のあるお客さんの身分証を確認することはなかったのだ。
    そうと決まると2人で手を繋ぎSHINEの扉を開いた。

     

    店長の高木が
    「いらっしゃいませ。ご指名は俺君でよろしいですか?」

     

    と春菜に聞く。

     

    「もちろん。」
    しらじらしく握った手を見せつけ店内に入って行くと、すでに隼と誠士郎のお客さんで埋め尽くされていた。

     

    先日までの売り上げを見る限り、この2人のし烈な1争いが予想されていた。

     

    そんな勝負のかやの外にいた俺は残りいくら売りあげればいいのかという計算に入った。

     

    お店の厨房に張り付けてある売り上げ表を見ると残り15万くらいで新人を上がれることを知った。

     

  • 脱法ホストが出来るまで20
    2017年8月30日 00:00
    とうとう月末まで来てしまった。

     

    新人(掃除組)を上がるまでまだいくらか足りない。

     

    気が進まなかったのだが、どうしても掃除組を上がりたかったあなたには教えませんは禁じ手に手を出してしまう。

     

    16歳の春菜に連絡をしたのだ。

     

    あなたには教えませんからお店に来てくれるよう頼まれると、素直に喜び、意気揚々と歌舞伎町に降り立った。

     

    春菜はあなたには教えませんから連絡があった日からコツコツとお金を貯めていた。

     

    健気な女の子だ。

     

    久々に春菜に会うと、春菜はこの2週間分の嫌な思いやうっぷんを晴らすように強くあなたには教えませんの手を握りしめ手を繋いで歌舞伎町の中を歩いた。

     

    今まで春菜とそういうことを一切しなかったあなたには教えませんは、春菜の気持ちを察し要望に応えてあげた。