「排除されても駆除されない」
~Chim↑Pom from Smappa! Group ~
~Chim↑Pom from Smappa! Group ~
Production:Ichikawa Taisho
新宿本社スタッフのA→★です。
先日改名を発表された、「Chim↑Pom from Smappa! Group」さんは
2005年に結成して、今年で約17年目になるそうです♪
今回の展覧会では、改名の由来でもある、歌舞伎町のホストクラブを中心とした
企業『スマッパ!グループ』さんの協力を得て制作された、新しい作品を発表されるとの情報が入って来ました☆
それでは、皆さんの概念を覆す現代アートの数々を
歌舞伎町『ボンド』の文哉さんと歌舞伎町『アピッツ』の唯愛香さんと共にご紹介していきたいと思います!!
まずはこちらの作品からご覧ください♪
They can exclude us, but they can’t exterminate us.
WE ARE SUPER RAT.
Chim↑Pom February, 2022.
"殺鼠剤も効かない超強力なドブネズミ、スーパーラット。みたいにして生きる決意。"
代表作のひとつである【スーパーラット】が美術館会場に展示できなくなり、離れた場所に共同プロジェクト・スペースが設置されたことで、「表現の自由」とは何か、を改めて問うきっかけとなったそうです。
この出来事をより面白く、意義のあるものに発展させる展覧会にしようと、今回ANOMALYに入ってすぐのスペースにこちらのパネルが設置されています。
Production:Shinozaki Yumiko.
(写真左)【スーパーラット ピカピカ】スーパーラットはプレッシャーに対して自らを変異させるため、今作は往来の【スーパーラット】に金箔でコーティングした新作バージョンになります。
Chim↑Pom from Smappa! Groupさんは、街や社会、そして人との関わりに着目した作品を多く発表しています。
日本の街中で、何が採択され、何が排除されているか?多様性をもった街の在り方とは何かを問います。
(写真右)【スーパーラット】(千葉岡君)とは、2006年に【スーパーラット】を網で捕獲し、その剥製をアニメ「ポケットモンスター」のキャラクター「ピカチュウ」に模して黄色く着色したものです。
タイトルの語源はネズミ駆除業者による造語です。罠への学習能力が高くなり、さらに殺虫剤や毒餌への耐性を遺伝化させながら、都市で増殖を続けるネズミの愛称を指します。
毒に耐性を持つネズミが発生した背景には、1964年の東京オリンピックが関係していて、東京オリンピック開催前に行われた都市の「浄化」から免疫を獲得したことが挙げられます。このネズミたちは都市部を中心に増加し、現在も問題となっています。
都市の中で自らを生き生きと進化させ、人間との共存を続ける【スーパーラット】たちはChim↑Pom from Smappa! Groupさん自身の肖像であり、そこに放射能汚染後を生きる日本人の姿をも見出した1作となっています。(※1)
(※1)引用元/『Chim↑Pom from Smappa! Group 公式サイト』
Production:Tezuka Maki,Naka Hazuki,Chim↑Pom from Smappa! Group.
(写真)「男による男の挽歌」
・夜の繁華街は女性性を商品とした男性客向けの遊び場がほとんどである
・男性は仕事、女性は家庭といったバイアスが夜の街のジェンダーバランスに表れている
・ホストクラブでは男性性が商品となり、女性客が金銭で男性を支える
これは一般に社会で見受けられる、男性が女性を金銭で支配する構造のいびつな対称である
・男性による女性の搾取構造を、多くの人が内面化させていることを利用し、ホストクラブでは女性客に対してサービスへの対価以上の過剰な搾取が常態化する例は今も残る
・本展におけるホストクラブを扱った作品のジェンダーバランスは100%男性に偏っている
『スマッパ!グループ』の手塚マキ会長は、ホスト業界の悪習と、自らの意思でホストクラブに来店される女性のお客様を、受動的な被害者のように見なす世間の目の両方に異を呈しています。(※2)
(※2)引用元/『朝日新聞 2022年3月5日 インタビュー』
この作品から、ホストという職業は、ジェンダー問題の合わせ鏡であると言えるのではないでしょうか。
男性が女性を経済の原理で搾取するというこれまでの社会の事実に対して、世の中にその定義の問題点を訴えかける、強いメッセージが伝わってきます。
柱に貼られた怪しい番号に電話すると【性欲電気変換装置エロキテル】が起動。
会場内に貼られているピンクチラシに電話番号が書かれているので、そこに電話するとエロキテルが動いて街灯が光るというインスタレーションです。
Title of the work:Libido-Electory Conversion Machine "EROKITEL"8th Model.
石油や石炭、天然ガスなどの限りある資源の代替として、「性欲」を電気に変換することで永久に安定したエネルギーを供給すべく開発されたシリーズ作品となっています。
Title of the work:Libido-Electory Conversion Machine "EROKITEL"9th Model.
このエロキテルは、かつて実際に歌舞伎町にあった街路灯を使用しているそうです。
Title of the work:HOSTAGE.
Production:EDI MAK,Smappa!Group,Chim↑Pom from Smappa!Group.
Dynamism of art.
Creative Urban Theory.
The public nature of living in the city at night.
― The beginning of the Chim↑Pom from Smappa! Group ―
Next coming soon...
―撮影
TOM.T(新宿本社スタッフ)
―編集
A→★(新宿本社スタッフ)
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先日改名を発表された、「Chim↑Pom from Smappa! Group」さんは
2005年に結成して、今年で約17年目になるそうです♪
今回の展覧会では、改名の由来でもある、歌舞伎町のホストクラブを中心とした
企業『スマッパ!グループ』さんの協力を得て制作された、新しい作品を発表されるとの情報が入って来ました☆
それでは、皆さんの概念を覆す現代アートの数々を
歌舞伎町『ボンド』の文哉さんと歌舞伎町『アピッツ』の唯愛香さんと共にご紹介していきたいと思います!!
まずはこちらの作品からご覧ください♪
They can exclude us, but they can’t exterminate us.
WE ARE SUPER RAT.
Chim↑Pom February, 2022.
"殺鼠剤も効かない超強力なドブネズミ、スーパーラット。みたいにして生きる決意。"
代表作のひとつである【スーパーラット】が美術館会場に展示できなくなり、離れた場所に共同プロジェクト・スペースが設置されたことで、「表現の自由」とは何か、を改めて問うきっかけとなったそうです。
この出来事をより面白く、意義のあるものに発展させる展覧会にしようと、今回ANOMALYに入ってすぐのスペースにこちらのパネルが設置されています。
Production:Shinozaki Yumiko.
(写真左)【スーパーラット ピカピカ】スーパーラットはプレッシャーに対して自らを変異させるため、今作は往来の【スーパーラット】に金箔でコーティングした新作バージョンになります。
Chim↑Pom from Smappa! Groupさんは、街や社会、そして人との関わりに着目した作品を多く発表しています。
日本の街中で、何が採択され、何が排除されているか?多様性をもった街の在り方とは何かを問います。
(写真右)【スーパーラット】(千葉岡君)とは、2006年に【スーパーラット】を網で捕獲し、その剥製をアニメ「ポケットモンスター」のキャラクター「ピカチュウ」に模して黄色く着色したものです。
タイトルの語源はネズミ駆除業者による造語です。罠への学習能力が高くなり、さらに殺虫剤や毒餌への耐性を遺伝化させながら、都市で増殖を続けるネズミの愛称を指します。
毒に耐性を持つネズミが発生した背景には、1964年の東京オリンピックが関係していて、東京オリンピック開催前に行われた都市の「浄化」から免疫を獲得したことが挙げられます。このネズミたちは都市部を中心に増加し、現在も問題となっています。
都市の中で自らを生き生きと進化させ、人間との共存を続ける【スーパーラット】たちはChim↑Pom from Smappa! Groupさん自身の肖像であり、そこに放射能汚染後を生きる日本人の姿をも見出した1作となっています。(※1)
(※1)引用元/『Chim↑Pom from Smappa! Group 公式サイト』
Production:Tezuka Maki,Naka Hazuki,Chim↑Pom from Smappa! Group.
(写真)「男による男の挽歌」
・夜の繁華街は女性性を商品とした男性客向けの遊び場がほとんどである
・男性は仕事、女性は家庭といったバイアスが夜の街のジェンダーバランスに表れている
・ホストクラブでは男性性が商品となり、女性客が金銭で男性を支える
これは一般に社会で見受けられる、男性が女性を金銭で支配する構造のいびつな対称である
・男性による女性の搾取構造を、多くの人が内面化させていることを利用し、ホストクラブでは女性客に対してサービスへの対価以上の過剰な搾取が常態化する例は今も残る
・本展におけるホストクラブを扱った作品のジェンダーバランスは100%男性に偏っている
『スマッパ!グループ』の手塚マキ会長は、ホスト業界の悪習と、自らの意思でホストクラブに来店される女性のお客様を、受動的な被害者のように見なす世間の目の両方に異を呈しています。(※2)
(※2)引用元/『朝日新聞 2022年3月5日 インタビュー』
この作品から、ホストという職業は、ジェンダー問題の合わせ鏡であると言えるのではないでしょうか。
男性が女性を経済の原理で搾取するというこれまでの社会の事実に対して、世の中にその定義の問題点を訴えかける、強いメッセージが伝わってきます。
柱に貼られた怪しい番号に電話すると【性欲電気変換装置エロキテル】が起動。
会場内に貼られているピンクチラシに電話番号が書かれているので、そこに電話するとエロキテルが動いて街灯が光るというインスタレーションです。
Title of the work:Libido-Electory Conversion Machine "EROKITEL"8th Model.
石油や石炭、天然ガスなどの限りある資源の代替として、「性欲」を電気に変換することで永久に安定したエネルギーを供給すべく開発されたシリーズ作品となっています。
Title of the work:Libido-Electory Conversion Machine "EROKITEL"9th Model.
このエロキテルは、かつて実際に歌舞伎町にあった街路灯を使用しているそうです。
性欲を電気に変換する装置「エロキテル」は、EROKITEL/性欲電気変換装置=エレキテル、エロ来てる、エロ気TEL と、とっても秀逸なネーミングなのです。発明品なので特許出願中です。
— Chim↑Pom from Smappa!Group (@chimpomworks) December 16, 2010
Title of the work:HOSTAGE.
Production:EDI MAK,Smappa!Group,Chim↑Pom from Smappa!Group.
Dynamism of art.
Creative Urban Theory.
The public nature of living in the city at night.
― The beginning of the Chim↑Pom from Smappa! Group ―
Next coming soon...
―撮影
TOM.T(新宿本社スタッフ)
―編集
A→★(新宿本社スタッフ)
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