ホスホス独占企画 No.88288 | ホストクラブ紹介・ホスト求人サイト ホスホス

ホスホス独占企画
独占企画
2022年11月20日(日)
【歌舞伎町の噂調査!】~手塚マキ 会長編~
倉科遼先生が描く、もう1人の”夜王”の物語、舞台「夜鳥 翔べ~夜を生きる~歌舞伎町ホスト手塚マキ物語」の主役・俳優 黒木文貴さんと、そのモデルとなった手塚マキ会長にホスホス限定独占インタビューをさせていただきましたので、どうぞご覧ください♪

PN/A→★(ホスホス新宿本社スタッフ)
歌舞伎町ホストクラブ
東京都新宿区歌舞伎町2-28-15 サチビルB1F
TEL:03-5155-2911
ギャラリー


歌舞伎町の噂調査!
~手塚マキ 会長編~



新宿本社スタッフのA→★です。

以前ホスホスにてインタビューさせていただいた、ネオン街モノ漫画原作者の倉科 遼先生の新作舞台「夜鳥 翔べ~夜を生きる~歌舞伎町ホスト手塚マキ物語」が11月17日より新宿シアターモリエールにて上演されます。

舞台作品の公開にあたり、『スマッパ!グループ』の手塚マキ 会長と手塚マキ 会長役を演じる俳優の黒木文貴 様にホスホス限定独占インタビューをさせていただきました。

今回シークレットゲストとして、製作総指揮を務める倉科 遼先生にもお越しいただきましたので、どうぞご覧ください♪


(以下、敬称略)


A→★:今作の舞台で手塚マキ会長役を務めていただく黒木様。過去の経歴・実績を含め自己紹介の方をお願いいたします!

黒木:はい!1991年生まれ、鳥取県出身で中学高校大学とハンドボールを10年間やってました。マキ会長と同じく、根っからのスポーツマンでしたね。大学まで進学校で進んできて、就活までしてたんですけど、就職を蹴って一念発起して役者をやってみようと思いました。それこそ裸一貫で芸能界に飛び込んで何も知らない芸能界に入って、初めは映画やCMに出演しました。芸能界に入ってすぐ映画の出演が決まった時は、「俺、もうデビューや!」って思ったんですよ!(笑)でも人生は甘くないなと。23歳の年から俳優としての人生を歩み始めたんですが、とある作品で出会った監督に「舞台をできない役者は良くない。」と言われたことがきっかけで舞台に興味を持ち始めました。丁度そのぐらいの時期に2.5次元の舞台が流行り始めて、そういった舞台にも出演したりとか。あとは特攻隊の舞台にも出演したりしつつ今があるっていう感じです。

A→★:ありがとうございます!続いてマキ会長にお伺いしたいのですが、ご自身が主役の舞台化が進むにあたって、心境の変化はいかがでしたか?

手塚:やはり倉科 遼先生からご連絡をいただいた時は1番嬉しかったですね。そして実際に著書『新宿・歌舞伎町 人はなぜ〈夜の街〉を求めるのか』を原案とした漫画化と舞台化の打ち合わせで実際に倉科 遼先生にお会いした時は、嬉しい気持ちと驚きの気持ちが半分半分でしたね(笑)それに未だに現実で起こっていることの実感が湧いていなくて、漫画『夜を生きる ~歌舞伎町ホスト手塚マキ物語~』で、自分が主人公として描かれているんですけど何だか不思議な気持ちです(笑)

A→★:そうですよね(笑)続いて黒木様にお伺いしたいのですが、今までの俳優経験の中で、ホスト役のご経験はございましたか?

黒木:初めてです!過去に武将・ヴァンパイア・アイドルなどの役をやらせていただいたことはありますが。そういった意味では僕のファンの方々もすごく楽しみにしてくださっていて、「くろ君のホスト姿を見てみたい!」との声を多くいただいています。今回大事にしたいのは、あくまでホスト役ではなくて、手塚マキさんを演じることなのではないかと考えているので、稽古に合流した初日からその事は常に意識していますね。

A→★:ちなみに、黒木さんは「ホスト」という職業に対してどのようなイメージをお持ちでしたか?

黒木:今回の舞台の台本を読むまでは、学生時代にアルバイトでホストをやっていた同級生を見ていたので、遊びの感覚・学生のノリでお金が稼げるのかなというイメージはありました。同時に、自分とはかけ離れた世界だなという印象でした。ただ台本を読んでからは、イメージがガラッと変わりました。どの世界にも必死に努力している方々がいて、それがすごく素敵だなと。舞台の中で「ホストは30歳を超えたら引退しなきゃなんないだろ」というセリフがあるんですけど、僕は31歳ですが経験としてホストクラブで働いてみたいなって思ってます!それぐらい「ホスト」という職業にすごく興味を惹かれていますね。マキさん!31歳からだとできないもんなんですかね?

手塚:全然出来ますよ!僕らの時代は25歳超えるとおじさん扱いされてましたけど、今業界を牽引しているのはの30代前半ですよ。

黒木:それは時代と共にニーズが変化していったんですかね?



手塚:ホストに限らず、若ければいいという時代では無くなったことが影響しているんじゃないですかね。歌舞伎町でも30歳前後の方が売れているイメージはありますね。

黒木:ぜひホストをやってみたいです(笑)

手塚:いつでも是非!(笑)

A→★:いいですね!続いての質問に移らせていただきたいと思います。元ピスタチオの伊地知大樹さんが頼朝さん役に決定されましたが、今作の舞台はどのような盛り上がりを見せるとマキ会長は予想されますか?

手塚:どう転ぶか全く予想がつかないですね~(笑)

A→★:ちなみに、マキ会長は頼朝さんには実際お会いされたことはございますか?

手塚:あります!当時(20年前)はすごく売れっ子でしたね。10人ぐらいいた売れっ子の1人なんですよ、僕も彼も。その売れっ子たちがみんな独立したことは、ホスト業界での1つの大きな転換期で。なぜかというと、もともと不良と紐づいていないと独立が出来ない時代で。でも僕ら世代は不良じゃない人達が売上を上げるようになったタイミングだったんですよ。僕は、ロンドンハーツのスティンガー(街でナンパをする大人気企画)に出演して、頼朝さんは金スマに出演したことで地上波でも扱えるクリーンな印象になって。だけどみんなプレイヤーだったので、経営者になれなかったんですよね。頼朝さんも僕もその葛藤がずっとありましたが、彼は1つの成功事例ですね。サンジャポにたくさん出演したのもあって歌舞伎町から銀座へ街を移動しても生きられる人だったんですよ。歌舞伎町の中でしか生きられない人が多かった中、彼は歌舞伎町以外の街で女性のお客様だけではなく、男性のお客様にも好かれる立場になったのは、ホスト業界にとってもすごく大きなことだったと思います。ホストの中で尊敬している人は誰か?と聞かれた時に思い浮かぶのは、頼朝さんと流星さんです。お2人は倉科先生とも元々お知り合いでしたし。ホストといったら歌舞伎町の外の人と会話出来ない人がほとんどでしたから、彼らは数少ない歌舞伎町の外の人たちとも会話が出来た人だと感じています。当時からずっと仲良しです。

A→★:さすがホストという存在を一躍メジャーにした方ですね。続いてお2方にお伺いしたいのですが、歌舞伎町は楽しく飲みに行ける街(日本一の歓楽街)というイメージですが、お2方にとって現在の歌舞伎町という街に対してどのようなイメージを持っていらっしゃいますか?

黒木:僕は普段飲みに行くとしても歌舞伎町で飲むことはあんまりなくて。仕事やそれこそ今回の舞台の衣装を探しに来たりだとか、役作りで歩いてみたりとかはするんですけど、服装によって声をかけられる率がすごく変わってそれがすごく面白いなと思っていました。稽古帰りに稽古着で歌舞伎町に寄った時は、めちゃめちゃ黒人さんに声をかけられるとか(笑)とにかく様々な方に声をかけられる街だなという印象がすごくありましたね。それに乗っかった先を知りたいなともすごく思ったことも…(笑)

倉科:(笑)

黒木:ただ、あまり歌舞伎町という街に来ないがゆえに、未だに怖いイメージはありますね。手塚さんが初めて歌舞伎町に来たのは20歳の頃ですかね?

手塚:たしか19歳かな?

黒木:その歳で(歌舞伎町に)来ていたら、歩けなかったと思います。僕がそれぐらいの年の時は大阪にいたんですけど。

A→★:ミナミや北新地とはやはり違いますか?

黒木:いやー全然違いますよ(笑)

手塚:もう歌舞伎町は怖くないわけですもんね?

A→★:当初よりは慣れましたね。「怖い」というイメージはありましたが。ただ歌舞伎町に限らず、声をかけられた人には着いて行かない方が良いよとは教わりましたね。

手塚:それは本当にそう!ぼったくりとかも多いですからね。昔に比べて今はSNSもありますし、法も整備されて防犯カメラの数も昔より圧倒的に増えました。でも歌舞伎町でのトラブルの数は、他の繁華街と比べて人口比率で考えるとすごく安全なんですよ。しかもこの30年間ぐらい歌舞伎町で飲んでる人の数は減っていないのに、犯罪件数は減っています。20数年連続減少していて。だから歌舞伎町という街を数字で見てみると、そんなに危なくないんですよね。



A→★:意外と足を踏み入れて見ると、想像していたイメージとは全然違いましたね。

手塚:お互い謙遜し合うんで、意外に問題が起きないんですよ。お互いもしかしたら怖い人かもしれないって察するというか。先程の黒木さんのお話でいうと、どんな奇抜な服装で歌舞伎町に居ても馴染むというか、違和感はないですよね。どこかのホストクラブとかで何かイベントでもあるのかな?みたいな。ある意味他人に無関心ですよね。

A→★:奥が深いですね!続いて黒木様にお伺いしたいのですが、製作総指揮を務める倉科 遼先生からは、どのように手塚マキ会長を演じてほしいと言われましたか?

手塚:良い質問ですね。

黒木:はい、ズバリ黒木くんの「素で良い」と。何でかな?とその倉科先生の言葉の意味を探った時に、演じる事の中に嘘が垣間見えてしまうと、見ている方達は離れて行ってしまうんですよね。今回の舞台作品でいうと、手塚マキさん役ですがそのモノマネになってはいけないなと。そこに心や気持ちがしっかり反映されていないと、やはりどこか違和感が残ってしまうというか。なので、演じるのではなく手塚マキさんとして時間軸を過ごして、舞台上で生きてみようと。約2時間30分の尺に手塚マキさんの半生を収めないといけないので、脳内処理がすごく忙しいんですけど(笑)

手塚:確かに(笑)

黒木:今日誰と会ってまた別の誰かに出会ってこういう風に過ごして、その中にもたくさんの感情があって、という20年間を約2時間30分内に収めるので(笑)そこの感情処理がなかなか難しくて、稽古の際に色々試行錯誤していますね。

手塚:歳も取るわけですもんね?

黒木:そうなんですよ(笑)今回1分30秒しかないのに、現在のマキさんから大学生のマキさんに切り替えないといけなくて!髪型も声色も感情も何もかも!

(一同爆笑)

手塚:いや〜面白いな〜(笑)



倉科:それが舞台の1番の醍醐味なんだよね。でも、黒木くんはすごい見事に演じてますよ。彼の語りだけで私も感涙しちゃうんですよ。手塚マキさん本人が見てもジンと来るものがあると思いますよ。ですので今回の舞台、ぜひ楽しみにしててください。

手塚:とても楽しみです!

A→★:普段俳優さんのお仕事をされている時と、プライベートのお時間とは区別されていらっしゃると思うのですが、どういった様に切り替えをされていらっしゃいますか?

黒木:切り替えるキッカケは何でも良いんですけど、例えば稽古場の最寄り駅が新宿駅だと仮定すると、新宿駅の改札を出た瞬間から今日から俺は手塚マキさんだ、と思うようにしています。でも今回の舞台に関しては、プライベートに食い込んで来るぐらい僕の中の手塚マキさんが出て来ていますね。



手塚:すごいな〜(笑)ふと思ったんですけど、黒木さんって声に抑揚があるというか、女性にモテる声ですよね。

倉科:夜の世界に長いこと携わっているとそういうのが分かるよね。

黒木:ちなみに気になったんですけど、接客の時に声色を分けることってあるんですか?

手塚:あると思いますね。低い声の使い方が上手い男性の方って女性から見てどう思いますか?

A→★:そうですね。低くて抑揚が大きい声の方が男性らしいのかな、という印象を受けますね。

手塚:単調な喋り方って色気がないじゃないですか。抑揚があった方が色気はありますよね。

倉科:実は黒木くんの抑揚のある素敵な声に関してのエピソードがあって、舞台稽古の初日に何をするかというと、本読みというのをするんですよ。その本読みの段階で、黒木くんが発するセリフが泣きそうなぐらい心に沁みて。周りにいた他の役者さんから拍手が起こったの。7〜8年ぐらい舞台を作って来たけれど、そんな経験は今までに初めてで。抑揚がすごく上手いからこそ、私を含め黒木くんのセリフを聞いていた全員の心を動かすものがあったんじゃないかなと。

A→★:ますます舞台が楽しみになって来ました!続いてマキ会長についてお伺いしたいのですが、ホストとして活躍された後、現在も社会的な貢献活動を続ける理由を教えてください!

手塚:社会的な活動という大それたものというよりは、自分の家が汚れていたら嫌だなっていう感覚ですね。そして、ごみ拾い(※手塚マキ会長は歌舞伎町をメインに活動しているゴミ拾いのボランティア団体【夜鳥ノ界】の代表を務めていらっしゃいます。)という活動自体が内在的に社会の一員なんだよっていう部分を教えるためですかね。企業として街の一部であるとか、街がなければ自分達が存在出来ないんだよっていうことをいかに資本主義の中でお金を稼ぎながら実感してもらうかということが課題かなと。業界や街にとってマイナスになるようなことをしてでもお金を稼ごうとは考えていなくて。ただその方が絶対に儲かるんですよね。でもその感覚が僕にはないからこそ、長く経営をして来れたのかなとは思いますね。

A→★:世の中に企業を経営されている方はたくさんいらっしゃるかと思いますが、その中でもマキ会長は珍しいタイプの方なのかな?と感じました。この業界に限らず、経営をされている方は良い意味で負けず嫌いな方が多いのではないかなと!

手塚:どの業界でも共通しますが、表面的には良い商品を提供出来たとしても、逆の面ではどこからか搾取しているという面がどうしても出てしまうのが企業ですから。その2つの面を受け持ちつつどういう風にして地域やお客様に対して良いものを作っていくというのは難しい点ではあります。

黒木:いやー改めてかっこいいですね!

A→★:とてもタメになるお話をありがとうございます!最後にホスホス読者様に向けて、お一言ずつメッセージをお願いします!

黒木:ホスホスをお読みいただいている皆様へ。初めまして黒木文貴(くろき ふみたか)です。皆様もちろん僕のことはご存知ないとは思いますけれども、今回『スマッパ!グループ』の手塚マキ会長を演じさせていただくことになりました。ホスト役は初めてですので、厳しい目で見ていただいて、SNSにご意見も書いていただきたいです。良い作品にするには甘えとかはいらないので、ぜひ舞台を見に来ていただいてご感想を頂戴できればと思います。お芝居というものを見るきっかけになれば嬉しいですし、ファンの方々とホストクラブのイベントなどが出来たら良いなと考えています。ぜひ皆様、舞台へのご来場をお待ちしております。

手塚:今ホストクラブに通っている方達は、あまり僕のことをご存知ないとは思うのですが、舞台の俳優さん達は皆さんイケメンなので、ぜひ見に来てください。中々リアルなホストの世界を描いた舞台は中々無いと思うので、貴重な体験になるのではないかと思います!たくさんのホストさんがいらっしゃる中で1つの事例として、参考にしていただけましたら幸いです。




この度は、お忙しい中インタビューをさせていただき誠にありがとうございました。舞台と漫画の連載が同時進行していくのは非常に珍しいケースで、両作品を一緒に楽しめるのはとても貴重なタイミングなのではないかと存じます。

舞台『夜鳥 翔べ~夜を生きる~歌舞伎町ホスト手塚マキ物語』は(11月17日~27日)新宿シアターモリエールにて上演予定ですので、ぜひ皆様足を運んでみてはいかがでしょうか☆










―取材協力
スマッパハンスアクセルフォンフェルセン スマッパグループホンテン』様
株式会社フリーハンド
株式会社和奏AGENCY
株式会社幻冬舎
俳優黒木文貴さん(手塚マキ会長 役)
手塚マキ会長

―撮影
TOM.T(新宿本社スタッフ)

―編集
A→★(新宿本社スタッフ)




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